三ヶ尻
正 著
演奏者・鑑賞者のための
「『メサイア』ハンドブック」
─ 発音・文法・解釈・訳・バージョン ─
「はじめに」と「もくじ」紹介
※ 発音記号や特殊文字など一部ウェブ上での表示ができていないことがあります。
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はじめに
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ヘンデルのオラトリオ「メサイア」は日本でも広く親しまれ、プロ・アマチュアを問わず演奏回数の多い曲です。 英語で書かれているので、日本人にも親しみやすい歌詞ではありますが、とは言え今から300年以上も昔のテキストなので、現代の英語と多少の違いがあるのも事実です。 辞書で単語を調べても出ていなかったり、歌詞についてイギリス人やアメリカ人、あるいは海外生活経験者に訊ねても、答えが一様でなかったりするのはこのためです。 日本の声楽家や合唱指導者には、イタリア語やドイツ語のできる人は多いのですが、必ずしも英語に明るい人は多くない、という事情もあり(それも古い英語ではなおさらです)、一見簡単な「メサイア」を難しく感じさせていると思います。 この冊子では演奏や鑑賞の一助とするために、「メサイア」の英語について簡単に説明します。 「メサイア」以外のヘンデルのオラトリオや、パーセル、バード、ギボンズ、ダウランドの曲で歌われる英語も大体が同じ時代のものです。 この冊子の後半には「メサイア」の中の曲を一曲ずつ取り上げ、歌詞対訳、発音の手引き、文法や解釈についての注釈、原典となった英語の聖書や日本語聖書との対比を掲載しました。
実際に演奏するにあたって、歌詞の意味を理解したり、発音を調べたりするガイドになればと思い作ったものです。 筆者の考えでは、演奏に携わる人は、たとえそれがアマチュアの合唱団であれ、学校の音楽の教師・生徒であれ、プロのソリストであれ、指揮者であれ、いちいち辞書を引いて、自分なりに歌詞の理解の努力をすべきだ、と思っていますが、何しろ「メサイア」は膨大な上、決してやさしくはありません。
このような手引きがあれば何らかの手助けになるだろうと考えました。 |
1998年4月
著 者 |
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もくじ
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は じ め に ────────────────────── |
3 | |||
T.序章: ヘンデルの生涯と「メサイア」 ─────────── |
7 |
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U.「メサイア」のテキストとその英語 ──────────── |
13 |
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V.「メサイア」の英語の文法 ─────────────── |
14 |
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W.「メサイア」の英語の語彙・Vocabulary ────────── |
16 |
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X.「メサイア」の英語の発音 ─────────────── |
20 |
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Y.「メサイア」全曲の歌詞解説(概要) ─────────── |
22 |
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Z. 「メサイア」全曲の歌詞解説(本文) ─────────── |
26 |
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あとがき ─────────────────────── |
119 |
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参考文献・楽譜・ディスコグラフィー ───────────── |
120 |
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[資料@年代別・楽譜別に見た「メサイア」構成上の差異要点] ─── |
126 |
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[資料A「メサイア」楽曲上の主な相違点と選択肢] ─────── |
117 |
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18 62 102 |
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